iPhone 18 Proは何が変わった? スペックから見えてきた、これからのApple

今年も新しいiPhoneが発表された。

以前Appleで働いていた頃なら、発表をリアルタイムで見て、翌日にはお客様に説明できるようにしていた。でも今はもうそんな必要もないので、翌日の夜にYouTubeでのんびり視聴。

そして、途中で寝た。

製品がつまらなかったというより、発表そのものに以前ほどのワクワクを感じなくなったのだと思う。ところが翌日、AppleのWebサイトであらためてiPhone 18 Proを見てみると、印象が少し変わった。今回、見るべきところはカメラの画素数や新色だけではないのかもしれない。

新しいiPhoneが出るたびに聞こえてくる。

「高すぎる」
「何が変わったの?」
「もうiPhoneって進化してなくない?」

まあ、わかる。毎年買い替えなければならないほど劇的に変わっているかと言われれば、そんなことはないと思う。

ちなみに私は今、iPhone 16 Pro Maxを使っている。そしてiPhone 18 Pro Maxを買う予定だ。

理由は「この新機能がどうしても欲しい!」ではない。むしろ今回気になったのは、目の前の新機能よりも、このハードウェアをAppleがこの先どう使おうとしているのか、ということだった。iPhone 18 Proを見ていると、Appleが少し先の未来に向けて土台を作り始めているように見える。

だから今回は、スペック表を順番に追いかけるのではなく、iPhone 18から見えてきた「これからのApple」について考えてみたい。

iPhoneが、少しMacっぽくなってきた

iPhone 18 Proに搭載されたA20 Proは2nmプロセスになり、AI処理を担うNeural Engineは32コア。AppleによればAI処理能力はA19 Proの2倍になった。

さらに興味深いのが、MシリーズのApple Siliconから着想を得た新しいチップの構造と、放熱のためのベイパーチャンバーだ。

つまり、単純に「速くなりました」という話ではない。

これから増えていくオンデバイスAIや、より重い処理を長時間安定して動かすために、ハードウェア側を先に整えているように見える。

私は今、iPhone 16 pro maxにiOSのベータ版を入れて使っている。
だからこそ思う。
このOSが新しいiPhoneで動いたら、いったい何がそんなにすごいんだろう。

今のところ、正直よくわからない。

でも逆に考えれば、A20 Proの本領が見えるのは「今」ではなく、これからなのかもしれない。今回のiPhoneを見ていて感じたのは、Macと少し似た方向への変化だった。まず十分なハードウェアを用意する。その上で、OSやアプリケーションによって「何ができるか」が変わっていく。

そんなiPhoneになりつつあるように思う。

結局、「何をしたいか」

Appleで働いていた頃、本当によく聞かれた質問がある。

「iPadはMacの代わりになりますか?」
答えはいつも、「何をしたいかによります」。

でも私自身の答えを言えば、代わりにはならない。

私にとってiPhoneは必須だ。連絡、メール、確認、撮影、認証。iPhoneがなければ仕事にならない。
Macは完全に仕事の道具。Web制作をはじめ、私の仕事には欠かせない。

そしてiPad。

実はApple製品の中で一番好きなのだけれど、私にとってはプライベートや娯楽のためのデバイスだ。仕事ではほとんど使わない。iPhoneほど必須ではなく、Macほど仕事には使わない。

でも、あるととてもいい。

iPadはずっと、そんな絶妙な場所にいる。

そこへ、iPhone Duoがやってきた

そして今年、Appleは初の折りたたみiPhone「iPhone Duo」を発表した。

閉じれば5.4インチのiPhone。開けば7.6インチ。しかも中身はiPhone 18 Proと同じA20 Proだ。

これを見て最初に思ったのは、当然のことながら36万円を超えるならMacを買うわ、だった。

でも、もしこれ一台が本当にiPhoneとiPad、さらにMacの役割まで担えるようになるなら、話は変わってくる。問題は、Appleがそこまでやるのか、だ。Appleはこれまで、iPhone、iPad、Macをかなり明確に分けてきた。

性能だけを見れば境界はずいぶん曖昧になった。それでもiPadをMacにはしなかった。

だからDuoの面白さは「折りたためること」そのものではなく、Appleがこれまで守ってきたデバイスの境界をどこまで動かすのか、というところにある気がする。

次のAppleに見たいもの

Vision Proも同じだと思う。技術としてはとても面白い。でも、新しいハードウェアを作ることと、それが私たちの生活に必要なものになることは別の話だ。

そして2026年9月、AppleのCEOはTim Cookから、長くハードウェアエンジニアリングを率いてきたJohn Ternusへ交代した。

ハードウェアはもう十分に強い。iPhoneも、iPadも、Macも、Vision Proもある。Apple Siliconがあり、OSがあり、AIもある。難しいのは、ここからだと思う。

それらをどう組み合わせて、「これが欲しかった」と思える製品にするのか。

今年のiPhone発表は、残念ながら途中で寝てしまった。でもAppleそのものがつまらなくなったとは、まだ思っていない。むしろ、これだけ材料が揃った今だからこそ、次に何を作るのかが気になる。

次のAppleには、スペックアップだけではないものを期待したい。

Something different.

そんな製品が出てきたら、また夜中まで発表を見るようになるかもしれない。

参考・関連情報
※製品仕様・数値については、Apple公式情報をもとに確認しています。

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この記事を書いた人

Lycorias サイト管理人/ことばと技術のあいだで暮らす人

宮城県名取市在住。イタグレのMorionと、白黒猫の小梅と一緒に暮らしています。
かつては外資系IT企業でカスタマーサポートを担当し、現在はLycoriasの屋号で、Web制作・スマホ教室・デジタルまわりのサポートを行っています。

今は「自分のリズムで働く」を大切にしながら、
暮らしとテクノロジー、そして犬猫たちとの日常を、note・ブログ・ポッドキャストなどで発信中。

Lycoriasでは、感じたこと・考えたこと・気づいたことを自由に綴っています。

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